先見の明 ver.家康

 

「政宗様、この小十郎では不服と申されますか」
「テメェはオレの右目でついでに背中も護るんだろ?
なら隣には並べねぇだろうが」
「それはそうかも知れませぬが…」

「にしても暴走お兄さんも隅に置けませんね☆」
「ham? 隅に、だと?妙な言い回しだな。
そりゃあまるで…」
「相性占いだなんて…キャッ☆
人気者ですもんね☆
目移りして選べなくたって仕方有りません!
きっといい人が見えますよ!」
「政宗様?!
そのような意味でのぱーとなー捜しなのですか?!」
「違う! whait!
選ぶってどの中からだよ?!
てかそう言う意味で占われても―」

「見えました!
政宗さんの一番相性の良いお相手は家康さんでした!」
「家康ぅ?」
「なんと…
否、妥当と言うべきか…?」
「妥当か?!
まあ、手を組む相手、ならそうだろうが」

「ん? ワシの話か?」
「っ家康!」
「そんなに驚くことはないだろう」
「どっから湧いて出たのかと思ったぜ」
「酷いな。
しかしそんなに驚くとは、何か良からぬ噂話でもしていたのか?」
「ある意味良からぬ話ではあるな。
試しに占って貰ったらオレと相性が良いのはアンタらしい」
「家康さんが一番です!」

「本当か?!
それはとても嬉しいな!」
「…嬉しいのか?」
「勿論だ!
ワシが独眼竜の相手に一番相応しいというのだろう?
よく当たると評判の巫殿の占いに出るとは、
こんなに嬉しいことはないよ」
「アンタ、わかって言ってんのか?」
「ん? 何か違うのか?」

「ah、否、オレが勘違いしてたのかもな」

「政宗さん、家康さん、結婚式には是非私も呼んで下さいね!」
「勿論だ!」

「ってやっぱそっちの意味だったのかよ?!
勿論だじゃねぇだろ家康!」


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天然っぽい二人を同時に相手にするのは大変です。

                           【20110421~20110606;拍手御礼用】

    →三成  →佐助  →風魔  →元親  →元就  →慶次  →幸村  →天海  →信玄